書評 (Book Reviews)
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Draco Tavern
ラリー・ニーブン(Larry Niven)
◎書籍概要 (Book Description)
 ある日、何の前触れもなく泡状の型をした宇宙船が現われ、月軌道を廻り始める。宇宙船の着陸船は地磁気に沿って地球に到達し、シベリアのフォレル山に宇宙港を建設する。 恒星間宇宙船を駆るチャープシスラ族は、見た目は湯でた伊勢エビ、身長3m強、体重70kgほどのスリムな知的地球外生物であり、銀河系の半数の星系を支配下に置いていると言う。
 チャープたちが地球に来て以来、彼女たちから情報を得て成功する人たちが現われ始める。 ドラコ酒場の経営者、リック・シューマンもその1人だった。
 チャープの定期船が月軌道に現われるたびに未知の宇宙人が地球を訪れ、その度にドラコ酒場では奇妙な議論が始まる。 神、太古の地球、不死、最高の人工知能、誘拐、テロ。 解けない謎が今日も酒の肴になる。
◎書評 (Book Review)
 ニーブンが1970年代から2000年代にかけて書いた短編小説を集めた本です。 しかし、よくある短編集と異なり、すべての短編にリック・シューマンが登場し、大半の短編はドラコ酒場を舞台にしています。 このため、バラバラの背景を持った短編集と異なり、長編小説がぶつ切りで散りばめられたような本となっています。
 ニーブンの小説は、たびたび突飛な技術が登場したり、奇妙な単語が登場しますが、 この短編集では、翻訳機とチャープスの謎のエネルギー源以外に不可思議ギミックなし、超光速もなし、tanjやstetなんて単語もなしなので、ニーヴンの小説としては比較的読みやすい方でしょう。 超光速がないのに恒星間旅行が可能になるのは、多くの異星人がとてつもなく長寿であるためです。 また、短編集のうち1つは、小説ではなく1984年のワールド・コン(SF世界大会)の仮装大会でニーヴンたちが演じたドラコ酒場の台本となっています。

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独断と偏見に基づくお勧め度 ☆☆☆☆☆
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