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Factoring Humanity Robert J. Sawyer (ロバート・J・ソウヤー) |
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 | 書籍概要 (Book Description) |
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太陽系から最も近い星系アルファ・ケンタウリ。
そこから謎のデータ通信が始まって10年。今や解読を試みる者はほとんどいなくなっていた。
トロント大学心理学部ヘザー・デイビス助教授は、メッセージの解読に取り組む数少ない学者の1人である。
人工知能と量子コンピュータの開発に取り組む夫のカイルとは、身内の不幸が原因となって別居となり、つかず離れずの生活を続けていた。
ある日、カイルとの会話が鍵となり、メッセージの中身が徐々に明らかになる。
しかし、その結果から得られた技術は、時空を超え、肉体を切り離し、予想もしなかった観点を人類にもとらすことになる・・・。
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 | 書評 (Book Review) |
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ソーヤーの描く物語は、どうにもならない困難に見舞われている主人公が多いですが・・・この物語も同様です。
ただでさえ困難に直面しているヘザーとカイルは、さらなる困難に直面します。
しかし、その一方で、ヘザーとカイルの仕事は挫折しつつも徐々に成果を上げ始めます。
物語の展開はいささかファンタジーのノリですが、もし物語に登場するような現象や技術が可能だったら・・・私は裸足で逃げ出しますね。
時々、ソーヤーの物語は精神的に純粋すぎて、自分が悪の権化のような気分にさせられる時があります。
ソーヤーは熱烈なトレッキー(スタートレック・マニア)だそうですが、この物語もマニアぶりが臭っていて笑えます。
それにしても、いつもながらソーヤーの物語には驚かされますが、、、心理学、4次元空間、ナノ・サイズの描写など、日本語でも把握が困難な内容を英語で読解するのは難しいですね。。。
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独断と偏見に基づくお勧め度 ☆☆☆☆☆
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