書評 (Book Reviews)
国内の著者: | //// | //// | //// | //// | //// | //// | //// | // | //// | / | |
海外の著者: | A | B | C | D | E | F | G | H | I | J | K | L | M | N | O | P | Q | R | S | T | U | V | W | X | Y | Z | 野田無線 on the Web


楽天ブックス


Friday 「フライデイ」
Rovert A. Heinlein (ロバート・A・ハインライン)
◎書籍概要 (Book Description)
 「母親は管、父親はメス」、ある諜報組織で運び屋として働くフライディは、遺伝子操作によって産まれた人工人間である。 自分が働く組織が政府の側なのか、逆に転覆を狙う組織なのかも知らない。 ボスが何者なのかも知らない。運び屋には必要のない情報だから。 しかし、ボスのおかげで人として暮らせ、休暇はSグループと呼ばれる重婚家族と幸せに過ごしている。
 ある仕事で彼女が豆の木(軌道エレベーター)エル・ファイブへ向かったことから、世の中が大きく動き始める。 フライデイは、家族を失い、友人たちとはぐれ、組織とも連絡取れずに地球を駆けめぐる。 彼女に、安住の場所はあるのだろうか・・・?
◎書評 (Book Review)
 「メトセラの子」で長寿という新たな人種差別を描いたハインラインは、人権すら与えられない人工人間を作り上げ、強化された人間への差別を描きます。 美しく、強く、悲哀の主人公から見た「人間性とは何か?」が語られる物語です。 「メトセラの子」、「愛に時間を」が好きな人にお勧めできる物語と思います。
 余談ですが、ペーパーバックは見た目から小説の長さが分かりません。 比較的短編の場合は活字が大きく、長編の場合は活字が小さく、薄い紙が使われます。 この本はかなり長い部類で、ちっともページが進まないので疲れました。。。
独断と偏見に基づくお勧め度 ☆☆☆☆☆
Copyright (C) NODAMUSEN