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Friday 「フライデイ」 Rovert A. Heinlein (ロバート・A・ハインライン) |
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 | 書籍概要 (Book Description) |
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「母親は管、父親はメス」、ある諜報組織で運び屋として働くフライディは、遺伝子操作によって産まれた人工人間である。
自分が働く組織が政府の側なのか、逆に転覆を狙う組織なのかも知らない。
ボスが何者なのかも知らない。運び屋には必要のない情報だから。
しかし、ボスのおかげで人として暮らせ、休暇はSグループと呼ばれる重婚家族と幸せに過ごしている。
ある仕事で彼女が豆の木(軌道エレベーター)エル・ファイブへ向かったことから、世の中が大きく動き始める。
フライデイは、家族を失い、友人たちとはぐれ、組織とも連絡取れずに地球を駆けめぐる。
彼女に、安住の場所はあるのだろうか・・・?
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 | 書評 (Book Review) |
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「メトセラの子」で長寿という新たな人種差別を描いたハインラインは、人権すら与えられない人工人間を作り上げ、強化された人間への差別を描きます。
美しく、強く、悲哀の主人公から見た「人間性とは何か?」が語られる物語です。
「メトセラの子」、「愛に時間を」が好きな人にお勧めできる物語と思います。
余談ですが、ペーパーバックは見た目から小説の長さが分かりません。
比較的短編の場合は活字が大きく、長編の場合は活字が小さく、薄い紙が使われます。
この本はかなり長い部類で、ちっともページが進まないので疲れました。。。 |
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独断と偏見に基づくお勧め度 ☆☆☆☆☆
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