書評 (Book Reviews)
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JOB : A Comedy of Justice 「ヨブ」
Robert A. Heinlein (ロバート・A・ハインライン)
◎書籍概要 (Book Description)
 ポリネシアへ火渡りの儀式を見に来た牧師アレックスは、旅仲間とつまらない賭をしたがために、自らも火渡りをする羽目に。 しかし、奇跡は起きる。小さな水ぶくれ以外、何も炎の痕跡はない。でも、彼を取り巻く世界は変わっていた。。。
 船へ戻ると、飛行船だったはずなのに豪華客船になっている。 自身の名前もアレクサンダー・ハーゲンシェイマー (Alexander Hergensheimer) からアレク・グラハム (Alec Graham) に変わってる。 そして、まるで天使のような船員マーガレットは、自分と恋仲だと主張する。
 そして、世界は変わり続ける。
 なぜか一緒に世界を超えることになったマーガレットだけが、唯一の救いである。 世界は悪くなるばかりであり、まるで最終戦争へ向かっているかのようだ。
 最後の審判は近いのか?最後の審判までに、マーガレットを改宗できるのか?
 そして最後の審判が来たとき、アレックスがとった行動とは。。。?
◎書評 (Book Review)
 題名のとおり、旧約聖書「ヨブ記」の現代版パロディです。
 「JOB」はヨブのことですが、英語では仕事もヨブも「ジョブ」です。 とにかくジョークの固まりのような物語で、最後の審判以降は笑いが止まりません。 もちろんハインラインらしく、物語のあちこちに爺の説教じみた台詞が並びます。
 それはさておき、あなたが既婚男性であれば、是非、英語版を読みましょう。 既婚女性であれば、旦那に強制的に読ませましょう。 邦訳されたハインラインの書籍を読んだとき、夫婦や恋人の会話に違和感を感じていましたが、 この本を読んでようやく原因が分かりました。この台詞は訳者泣かせですね。 でも、日本人はこの物言いを学び、積極的に使うべきでしょう。
 もちろん、奥さんに精神科へ連れて行かれない範囲で。。。
独断と偏見に基づくお勧め度 ☆☆☆☆☆
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