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Martian Knightlife James P. Hogan (ジェームズ・P・ホーガン) |
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| 書籍概要 (Book Description) |
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地球は権威主義に陥り、最近では新しいことは地球以外で起きている。
友人たちから「ナイト」と呼ばれるキーラン・セーンは、火星やアステロイドベルト、トロヤ群を渡り歩いた後、再び火星に戻って来た。今度は見聞の旅ではなく、しばらく暮らすために。
ちょうどその頃、火星ではテレポーテーションの人体実験が行われたところだった。しかし、被験体となったサルダ博士には、奇妙な出来事が次々に降りかかる。
サルダ博士から助けを求められたキーランは、恋人のジューンとともに謎を解き明かしていく。
サルダ博士からの依頼を片付けたキーランは、雲隠れを兼ねて発掘調査隊の現地調査に参加する。
調査隊に参加する科学者の説明によれば、謎の火星人の遺跡は、エジプトや中南米にあるピラミッド群との類似性があるという。
しかし、遺跡周辺はゾーケン統合社が所有権を持っており、ゾーケン社から派遣された部隊は、地下資源開発のために科学者たちを追い払うのだった。
遺跡破壊を避けるため、キーランたちの取った行動とは?
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| 書評 (Book Review) |
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この物語は、テレポート技術を巡る前編、遺跡発掘を巡る後編に分かれています。ただし、物語としては繋がっており、前編は伏線として残っていて、終盤に再登場します。
「ナイト」の活躍は、ホーガンらしいコミカルな表現で描かれ、なかなか楽しめます。
しかし、前半はいいとして、後半は突飛な印象が拭えません。
でも、そこも含めてホーガンらしい物語展開とも言えるかもしれません。
ガニメデ3部作がお好きな方にオススメの、普通の人でも読み易い軽めのSF作品と思います。
しかし、英語は相変わらず難しい。毎度のことながら、ホーガンの作品を読むたびに自分の語彙力と文法理解に自信を持てなくなります。
ある程度英語に自信がある方以外は、邦訳されるまで気長に待った方がいいかもしれません。
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独断と偏見に基づくお勧め度 ☆☆☆☆☆
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