書評 (Book Reviews)
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WWW:Watch
Robert J. Sawyer (ロバート・J・ソウヤー)
◎書籍概要 (Book Description)
 視力を得たケイトリンと、ウェブマインドの交流が続く。 しかし、米国のネット監視組織であるWATCHも、ネットにおかしな存在がいることに気付き、行動を開始する。

 チンパンジーとボノボの混血であるホボに、変化が訪れる。 彼は思春期に入り、不幸なことにチンパンジーの野蛮な血が目覚め、攻撃的になってしまった。

 中国のネット人権活動家ヲン・ウェイ・ジェンに、捜査の手が伸びる。 彼の職場に2人の捜査官が訪れ、そして彼の身に災厄が訪れる。

 マットのネット利用を監視していたWATCHは、ウェブマインドの存在についての手がかりを得て、攻撃を開始する。 それに対し、ウェブマインドとケイトリンは、どう防ぐのか?
◎書評 (Book Review)
 ソーヤー氏のWWW三部作の第2話です。 前作に引き続き、4つ物語が平行して展開します。 ネットを見る能力と、通常の視力を得たケイトリン、その家族、黒田博士とウェブマインドの物語、 ウェブマインドが自我を得るきっかけを作った、中国の人権活動家の物語、 手話と絵を描く能力を持ったホボの物語、 そして、ウェブマインドの抹殺を試みる、米国のWATCHの物語です。

 初めはウェブマインドの存在を信じなかったケイトリンの父母だが、父の卓越した能力がその存在を証明します。 そして黒田氏の助けを得て、ウェブマインドはテキスト以外の情報も見られるようになったが、パースで起きた事件を看過する。 それに憤慨したケイトリンは、ウェブマインドに人間性の重要性を説き、そこからウェブマインドの人類への働きかけが始まります。 そして、その相手の中にはホボも含まれて、やっと4つの物語のうち、3つが繋がりを持ちます。

 第2部から、俄然面白くなってきたと思います。
独断と偏見に基づくお勧め度 ☆☆☆☆
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