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The Hitchihiker's Guide to The Galaxy 「銀河ヒッチハイク・ガイド」 Douglas Adams (ダグラス・アダムス) |
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 | 書籍概要 (Book Description) |
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ある男が「世の中もっと良くしようよ」と言ったために木へ磔にされてから約2000年後、
ある少女が誰も何にも磔にされずに済む解決策を思いつくが、誰かに伝えるより先に災厄が起き、永遠に失われてしまう。
しかし、これは彼女の物語ではない。
その日、さえない英国人アーサー・デントは、バイパス建設のために家を取り壊されてしまう。
奇しくも同じ日、銀河ハイウェイ建設のために地球が破壊されてしまう。
間一髪のところでアーサーを助けた友人フォードは、実はペテルギウス (Betelgeuse) 星系出身であり、銀河ヒッチハイク・ガイドの現地調査人だった。。。
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 | 書評 (Book Review) |
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英国でラジオドラマとして放送されて話題を呼び、後に小説化され、1980年代に欧米で爆発的にヒットしたコメディSFです。
2004年に映画が公開されましたが、国内では上映された映画館も少なく、原作同様、日本では今ひとつ売れなかったようです。
この物語は、すべてモンティ・パイソン風のナンセンス・ジョークで構築されているので、すっかりはまってしまう人とまったくはまらない人の2種類に分かれます。
日本ではあまり知られていませんが、欧米では誰でも題名ぐらい知っているほど有名です。
特に、理系の欧米人はほぼ確実に読んでいるので、英語で読んで話のネタにするといいでしょう。
ペーパーバック版には、映画に登場した役者のインタビューが掲載されています。
スラーティバートファースト役のビル・ナイも銀河ヒッチハイク・ガイドの大ファンであり、
役を得るために無茶したエピソードや、娘の誕生日に本をプレゼントしたエピソードなどが掲載されています。
映画は大筋で原作を踏襲していますが、もちろん若干の違いはあります。
しかし、CGに極力頼らず、巨大なマペットで実現されたヴォゴン人たちや、
原作と色が違うものの、やっぱり陰鬱そうな三角形の目をもつ陰気ロボット・マーヴィンなど、とても魅力的な映画にできあがっています。
第4作目「So Long, and Thanks for all the Fish (さようなら、いままで魚をありがとう)」から作られたオープニングを初め、冒頭から吹き出すこと請け合いです。
よく知られているとおり、地球上で2番目に賢い知性体はイルカであるが、よく勘違いされているのが、人間は1番ではなく3番であることです。
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独断と偏見に基づくお勧め度 ☆☆☆☆☆
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