書評 (Book Reviews)
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Fate of Worlds
Larry Niven (ラリー・ニーヴン), Edward M. Lerner (エドワード・M・レーナー)
◎書籍概要 (Book Description)
 ニュー・テラで隠匿生活を送るシグマンドの家に、大佐となった孫娘ジュリアが訪問する。 検知した異常事態の解明に協力してもらうため。
 そして異常を紐解くと、14光年離れた場所で巨大惑星数個に匹敵する質量がハイパースペースに入った可能性がある。 直ちに現場へ向かうと主張するジュリアに、シグマンドの昔馴染みである2人が同行する。
 現場では、外辺戦争(フリンジ・ウォー)が続いていた。 地球軍(ARM)、クジン族、クダトリノ人、パペッティア人の牽制が続いている。
 地球がどこにあるか知りたいニュー・テラ、 ニュー・テラの存在をまったく知らない地球、 パペッティア人を侮辱したいクジン人、 元クジン人の奴隷でクジン人の野心を挫きたいトリノックス人、 フリート・オブ・ワールドを支配したいアキレス。 フリート・オブ・ワールドを影から支配するオル’トロ。 様々な思惑がぶつかり合う。
◎書評 (Book Review)
 この物語は、「Fleet of Worlds」、「Juggler of Worlds」、「Destroyer of Worlds」、「Betrayer of Worlds」に続く、5作目です。 つか、これ酷くない? てっきり前作で派生物語(フリート・シリーズ)が終わったと思ったら、こちらが本編(リングワールド・シリーズ)と派生物語の両方の結末になるなんて! リングワールドシリーズは全部邦訳されているけれど、フリートシリーズは全部未邦訳。 日本のニーヴン・ファンに対して、これは酷い仕打ちだ。。。

 しかも、フリート・シリーズは穴埋めが多い。 どうして地球圏は、アリス・ジョーダンからパク人の情報を得ていないのか? どうしてルイスは、自分の2人の父に興味がないのか? 日本のニーヴンファンは知ることができない。。。。゚(゚´Д`゚)゚。

 いい機会だから、ニーヴンのファンは英語に取り組むべきと思う。 彼の英語は軽快で分かりやすくて、 おなじみの造語(stet, tanj)がいっぱいで、英語で読むほうが面白い!! "stet"は明確に和訳されていないし、"tanj"に至っては「カホな」とか意味不明な和訳。 ニーヴンが紡ぎ出す物語は、英語で読むべきだと心の底から思う。
独断と偏見に基づくお勧め度 ☆☆☆☆
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