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前照灯 |
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GM純正の前照灯ではなく,台湾製の安価な前照灯が取り付けられた車両があります。
この台湾製の前照灯は光軸が合わないため,車検を通すことがまず不可能と思われます。
GM純正の前照灯のレンズには,向かって内側の上部に"Guide"の文字が刻まれています。
左側の写真はGuide マークの入った前照灯,右側の写真は台湾製の不良部品です。
↑写真をクリックすると大きい画像が表示されます。
- 【'99モデル以降の前照灯】
- '99モデルから,正規輸入車の前照灯が変わりました。
下の写真は,'99モデルのシボレーアストロの前照灯で,Lowビームの中央やや下にボウタイマークが入っています。
これは,あくまで正規輸入車の前照灯で,並行もののアストロやGMCサファリは,Guideマークが入った前照灯になります。
- '99モデルの前照灯は,従来の右側通行用(右側を高く照らす)と異なり,右側・左側通行兼用(左右同じ高さで照らす)ものになっています。
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排気管 |
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主に悪徳ショップで売られているコンバージョンに見られますが,排気管がボディ右側面に出された車両があります。
日本の道路運送車両法では,右側に向かって排気される排気管が認められていません(別に黒煙を吐くわけでもないのに!(-_-;)。
右の写真のように,右側面へ排気管が向けられている車両は,車検時に,排気管の出口をやや後ろ向きの下方へ向くように加工する必要があります。
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スライディングドア |
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構造上,スライディングドア付近は最も剛性が弱いので,事故車のスライディングドアは,
傾いていたり,浮いていたり,滑らかに滑らなくなっています。必ずチェックするようにしてください。
右の写真は,悪いスライディングドアの例です。まともな素性の車であれば,これほどのギャップができたりはしません。
- 【注意】
- まったくの新車でもないのに現車を見ずにハンコを押すのは,最悪の結果を招くことになります。
「人気があるから・・」とか「すぐに買い手がついてしまいますよ・・」などというショップは必ず疑ってください。
現車を見ずに買うなんて,それこそ悪徳業者の思うつぼです。
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ターンシグナル(ウィンカー) |
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日本の道路運送車両法では,単車等の巻き込みを防止するため,車の最後部側面から横に1.5m,高さ1m離れたところからターンシグナルが見えないといけないことになっています。
しかし,米国には同様の規制がないため,大半のアメ車の側面には,ターンシグナルが設けられていません。
このため,真っ当なショップの車両であれば,下の写真のように,側面のボディに穴を開けてターンシグナルを取り付けたり,フロントバンパーの反射板の所へ,飛び出た形状のターンシグナルが取り付けられています。
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ウィンドウガラス |
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GM純正部品のガラスには,PPG社又はLOF社のマークが入っています。
このマークが入っていないガラスは,間違いなく交換されたガラスです。
GMの下請けは4社あるので,どのガラスにどのマークが入るかは決まっていませんが,
純正部品は,必ず向かって左下にいずれかのマークが入っています。
アメリカでは,日本よりも路上で砂や小石を受けやすく,ガラスに傷が入ってしまうことが多くあるようです。
無印のガラスが付けられていても,この補修として新しいガラスが入れられたという可能性もあります。
しかし,当然ながら,砂や小石で傷が入ったため交換されたのか,事故車に新しい部品が入れられたのかを区別する手だてはありません。
また,フロントシールドが交換されている場合,夏場の熱などでインサイドリアビューミラー(ルームミラー)が脱落する可能性があります。
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バッテリー |
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アストロ/サファリに取り付けられる純正のバッテリーは,AC Delco 社製のバッテリーです(左側の写真)。
右下の写真のように,違うメーカーのバッテリーがついている車両が売られていた場合は,古い車でもない限り車の素性を怪しんだ方がいいでしょう。
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リアランプ(テールランプ) |
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米国で生産されるアストロのリアランプは,上からブレーキランプ兼パーキング(スモール)ランプ兼ターンシグナル(ウィンカー),スモールランプ,バックランプとなっています。
しかし,日本の道路運送車両法では,ターンシグナルは黄色又はオレンジ色とされています。
このため,日本で売られているアストロは,上から順に,ブレーキランプ兼パーキングランプ,パーキングランプ又は無効,ターンシグナルにスワップされています。
大半の並行輸入車は,本来バックランプであった場所に,黄色のランプが入れられるか黄色に塗られており,
シグナル点灯時に側面へ赤い灯りが漏れないよう,黒色のカバーが貼り付けられています。
ヤナセや三井物産の正規輸入車には,オリジナルのリアランプが付けられています。
下の右側の写真のように,ターンシグナルの灯りが側面へ漏れないように設計されているため,黒色のカバーが付けられていません。
なお,道路交通車両法では,後部に左右対称の大きさ位置で赤色の反射板を取り付けることになっています。
クリアテールを付けられる方は注意してください。
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