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ショックアブソーバーの交換



リアアブソーバーの交換 (2WD, AWD共通)
 リアの足廻りは,2WDとAWDで違いが無く,リアのショックアブソーバーも2WD,AWDで共通です。 2WD,AWD共に,以下の手順でリアのショックアブソーバーを交換します。
  1. ジャッキアップなど
     ショックアブソーバーは,車体を持ち上げ,ホイールを外した状態で交換します。手順は,以下のとおりです。
    1. ホイールのナットを緩める。緩めるだけで外すのは後です。
    2. タイヤ留めを使わない状態で,デフにジャッキをかけて車体を持ち上げる。
    3. ホーシングにウマをかけて車体を固定する。
    4. フロントタイヤにタイヤ留めを置き,車体が滑り落ちるのを防ぐ。
    5. ホイールのナットを外し,タイヤを車体から外します。

    リアのジャッキアップ(39KB) タイヤ留め(29KB)


  2. リアアブソーバーの取り外し
     ブレーキドラムに向かって右上にあるボルトと,ホーシングの下側にあるボルトを外し,古いアブソーバーを取り外します。 車体左側(運転席側)のアブソーバーは,上側のボルトがリアエアコンの配管の裏に隠れています。配管を痛めないように注意して取り外してください。
    右側のリアアブソーバーの上側を留めるボルト(37KB) 左側のリアアブソーバーの上側を留めるボルト(31KB) リアアブソーバーの上側を留めるナット(28KB) リアアブソーバーの下側を留めるボルト&ナット(30KB)


  3. リアアブソーバーの取り付け
     ガスショックアブソーバーが伸びきってしまうと,アブソーバーの取り付け位置に収まらない長さになってしまいます。 このため,新品のアブソーバーにかかっているバンドを付けたまま上部を仮固定し,バンドを切断します。 すると,徐々にアブソーバーが伸びてくるので,下部の取り付け位置でドライバー等を差し込んで位置を合わせます。 最後に,上下のボルト,ナットをしっかり締め付け,ショックアブソーバーを固定します。
     なお,右側(助手席側)のリアアブソーバーの下側には,内側にパーキング・ブレーキ・ケーブルのブラケットが留まっています。 アブソーバーの取り付け時に,忘れなずに取り付けてください。
    上側のボルトを仮留めする様子(34KB) ドライバーを突っ込んで下側の位置を合わせる様子(20KB) アブソーバーの上下を固定した様子(43KB) パーキング・ブレーキ・ケーブルのブラケット(24KB)


  4. ボルトとナットのサイズ,締め付けトルク
     リアアブソーバーを留めるボルトとナットは,上下共にボルトが15mm,ナットが18mmです。 ナットの取り外し,取り付けのために,18mmのディープソケットや18mmのメガネレンチを用意すると便利です。
     純正アブソーバー取り付け時の締め付けトルクは,上下共に102N/m (10.4kg/cm)です。 社外品のアブソーバーには,ウレタンブッシュが使われているものがあります。 こうしたアブソーバーでは,規定締め付けトルクではなく,ウレタンブッシュが軽く膨らむ程度に締め付けてください。 強く締め付けると,マウントが折れる危険性があります。
     なお,取り付けのボルトやナットは緩みやすいので,必ずネジの緩み防止剤を塗布して取り付けてください。


フロントアブソーバーの交換 (AWD)
  1. フロントのジャッキアップ
    1. フロントホイールのナットを緩めます(緩めるだけで外さない。)。
    2. パーキングブレーキを解除した状態で,車体フロントメンバーにジャッキをかけて車体を持ち上ます。
    3. ラダーフレームには,前輪のホイールハウスの後端から16.5cmのところにジャッキアップポイントがあるので,ここにウマをかけます。
    4. リアタイヤにタイヤ留めを設置し,車体が滑り落ちるのを防ぎます。
    5. フロントタイヤを外します。

    AWDのフロントのジャッキアップ(39KB) フロントのジャッキアップポイント(31KB) タイヤ留め(28KB)


  2. フロントアブソーバーの取り外し (AWD)
     内張り剥がしでカバーを外すと,アブソーバーが見えてきます。 上下のボルトを外し,古いアブソーバーを取り外します。
    内張りを剥がした様子(34KB) フロントアブソーバーの上側を留めるボルト&ナット(34KB) フロントアブソーバーの下側を留めるボルト&ナット(36KB)


  3. フロントアブソーバーの取り付け (AWD)
     取り付けたKAYABA製ショックアブソーバーは,アブソーバーが伸びきった状態でも取り付け位置の間隔よりも短い状態になります。 アブソーバーの上部を留めると,アブソーバー下側の留め位置よりサス側の留め位置が下になっているので,ジャッキに木などをあてがって傷つけないようにし,サスを少し持ち上げて取り付け位置を合わせました。
    ジャッキに木をあてがっている様子(30KB) フロントアブソーバー下側の取り付け位置を合わせた様子(27KB) フロントアブソーバーを取り付けた様子(40KB)


フロントアブソーバーの交換 (2WD)
  1. フロントのジャッキアップ
    2WDのフロントのジャッキアップ (38KB)  フロントのジャッキアップは,AWDと同じ手順で行います。 AWDとメンバー位置が若干異なるので,ジャッキをかける位置が違いますが,ウマをかける位置(ジャッキアップポイント)は同じです。

  2. フロントアブソーバーの取り外し (2WD)
    ショック・アブソーバー・ツール (34KB)  2WDのアブソーバーの上側を留めるナットは,緩めたり締めたりすると,アブソーバー自体も回ってしまいます。 このため,2WDのフロントショックアブソーバーを交換するときは,市販のショックアブソーバーツールを使うと便利です。 右の写真は,Lisle製のアブソーバーツールです。アストロのアブソーバー交換には,型番が20400のアブソーバーツールを使用します。 #20390はフォード用ですので注意してください。 Lisle以外にも,スナップオンからアブソーバーツールが出ています。

     ショックアブソーバーの取り外しは,まず,上側を留めているナット(16mm)をアブソーバーツールで外し,ナット,ラバーストッパー,ラバーを取り去ります。 続いて,下側を2箇所で留めているボルト(13mm)を外し,ショックアブソーバーを引き抜きます。
    アブソーバーツールを使ってナットを外す (31KB) ナット,ラバーストッパー,ラバー (31KB) フロントアブソーバーの下側を留めるボルト (29KB) フロントアブソーバーの取り外し (33KB)


  3. フロントアブソーバーの取り付け (2WD)
     ショックアブソーバーの取り付けは,まず,取り付けるアブソーバーのナット,ラバーストッパー,二つあるラバーのうちの一つを取り外します。 次に,アブソーバーを下から挿入し,2本のボルト(13mm)を25N/m (2.6kg/cm)で締め付けます。 最後に,上側から先ほど外したラバー,ラバーストッパーを差し込み,ナットを20N/m (2kg/cm)で締め付けます。
    ストッパーとラバーの取り外し (32KB) 下側のナットの締め付け (41KB) ラバー,ラバーストッパー,ナットの取り付け (33KB) ナットの締め付け (29KB)


主なショックアブソーバーの型番

区分2WDフロントAWDフロントリア
KYB GR-2344081344266344082
KYB GAS-A-JUST
KG5458KG5480KG5459
KYB MONO MAX
(Lowdown)
565049
(565049)
565062
( - )
565050
(565037)
BILSTEINB46-1104B46-2136B46-1047
RANCHO RS5000514651525147
RANCHO RS9000 - 91529147
MONROE349533498434955
MONROE MAX AIR - - MA758
PRO-COMP ES3000314515318510322500
PRO-COMP ES9000914515918501922500
DOETSCH-TECH Nitrogen Gas907890959231