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GM純正リアスタビライザー



部品,型番,参考価格
 取り付けたGM純正スタビライザーの部品一覧です。 以下のリストのうち,ブラケットの固定用ボルト(#11516328),ナット(#11516073)については, 車体左側のフレーム内に障害物があったため,別のボルト,ナット,バネワッシャーを,現物合わせで利用しました。 いろいろ試行錯誤しながら取り付けたため,ボルト,ナット,ワッシャー類の漏れがあると思いますが,部品の合計金額は,約6万円程度です。
 なお,社外品のスタビライザーの方が安上がりですが,フレームに穴を開ける等の加工が必要になるため,純正の方が遙かに取り付けが簡単です。
部品一覧

番号品名型番単価(円)数量
1スタビライザー・シャフト#1568264520,5501
2スタビリンク・ブラケット#155982991,6602
3スタビライザー・リンク#155687697,3102
4クランプ#155982735,1502
5スタビ・インシュレーター#155687701,2102
6スタビ・クランプ#155982711.2102
-ブラケット固定用ボルト#115163282504
-↑同ナット#115160732704
-ブラケット - リンク固定用ボルト#115086964702
-↑同ナット#115010331502
-スタビリンク・ボルト#155982794502
-↑同ナット#115082841302
-↑同ワッシャー#155312031402
-スタビクランプ固定用ナット#156147582704
-↑同ワッシャー#15531205404


ジャッキアップ
 ジャッキをデフにかけて車体を持ち上げ,ホーシングにウマをかけます。 ホーシングをリーフスプリングに留めている金具に,リアスタビを共締めするので,ウマをホーシングにかけます。 また,スタビを共締めする位置の都合上,ウマをショックアブソーバーより内側(デフ側)にかけます。 ウマをかけたら,前輪にタイヤ留めをかけ,車が滑り落ちるのを防ぎます。
ジャッキとウマをかける場所(39KB) タイヤ留め(34KB)

クランプの取り付け
 ホーシングをリーフに固定しているUボルトを外し,このUボルトを停めていたナットを使ってクランプを取り付けます。 (締め付けトルクは,70N/m(7.1kgf/cm^2)です。)
Uボルト(40KB) Uボルトの取り外し(36KB) クランプの取り付け(35KB) トルクレンチで締め付け(33KB>

ブラケットの取り付け
 純正スタビの取り付けで少々困るのがブラケットの取り付けです。 フレームにブラケットを取り付ける穴はありますが,ネジが切られていない単なる六角形の穴です。 チルトンマニュアルには,フレーム内側にナットとワッシャーを入れるように書いてありますが, 到底入れられる状況ではないため,針金を使ってフレーム内側からボルトを出し,バネワッシャーとナットを使ってブラケット留めています。
フレームにボルトを通した様子(35KB) ブラケットを取り付けた様子(28KB> 取り付けたブラケットを下から見た様子(33KB)

インシュレーター,スタビリンク
 スタビシャフトのインシュレーターが付く位置に,ラバーグリスを塗布します。 インシュレーターは,シャフトに最初から付いているもの(スタビリンク取り付け位置)と,スタビクランプの取り付け位置に付けるもの(#15568770)の2種類があります。
ラバーグリス塗布1(40KB) ラバーグリス塗布2(34KB)
 スタビリンクのシャフトへの取り付け位置にもラバーグリスを塗布し,スタビシャフトに仮留めします。
スタビリンクへのグリス塗布(37KB) スタビリンクの仮締め(41KB)

スタビの仮組み
スタビの中央位置  スタビシャフトは,左右対称ではありません。 車体後ろから見て,デフが右側にオフセットされているのに合わせ,シャフトも左右非対称になっています。 右の写真で「※」が付いたところが,ちょうどデフの真ん中にくるよう,シャフトを取り付けます。
 スタビリンクをブラケットへ仮留めし,スタビクランプにラバーグリスを塗布した上で,スタビシャフトをホーシングに留めます。 インシュレーターの大きさに対し,スタビクランプの開きが小さいので,腕力でホーシングへ留めることができません。 ジャッキに木などをあててクランプに傷がつかないようにし,クランプが水平になるように気を付けながらジャッキで押し込みます。
仮組み(39KB> スタビクランプの押し込み(47KB)

各部ボルト,ナットの締め付け
 最後に,順番に各部のボルトやナットをトルクレンチで締め付けます。 スタビは,ホーシングがフレームに対して並行に上下するとき,リンクの機能によってバネとして作用しません。 これに対して,フレームに対してホーシングが傾くとき(車体がロールするとき)は,シャフトがスプリングとして機能します。 このため,各部のボルトやナットを締め付けすぎると,比較的自由に動く部分の動作が妨げられ,予期しない動作を招きます。 各部のボルトやナットは,必ず規定のトルクで締め付けてください。
スタビクランプのナット(41KB)  スタビクランプを,ホーシング側と同じ 70N/m(7.1kgf/cm^2)で締め付けます。 スタビシャフトの端は,インシュレーターから約3cmほどはみ出しますが,これはサスが左右に振れたときのための遊びなので,決して切断しないでください。

リンクをブラケットに留めるボルト・ナット(44KB)  スタビリンクとブラケットを留めるボルトとナットを,45N/m(4.5kgf/cm^2)で締め付けます。 このボルトとナットをきつく締めすぎると,ブラケットがリンクを締め付けてしまい,リンクが前後に動くときに支障がでます。

リンクをシャフトに留めるボルト・ナット(35KB)  スタビリンクが,シャフトのインシュレーターを挟み込む部分のボルトとナットを,18N/m(1.9kgf/cm^2)で締め付けます。

取り付けが終了した様子  以上で取り付け完了です。平坦な道を直進するときは,取り付け前とほとんど変わらない乗り心地ですが, カーブを曲がるときは,リアから巻き込むようなロールが,しなやかに抑えられます。