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映像編集という仕事について
掲示者:迷える小猿 2000年02月13日 23時19分
初めまして、私は映像編集業に就きたいと考えている者です。質問というのはこの業界はこれからテレビ400チャンネルの時代が到来しますます伸びてくる仕事と聞きましたが、実際のところはどうなのでしょうか?また情熱だけでやってはいけないのでしょうか?安定を求めるなら止めるべきでしょうか?楽な仕事なんて無いのは分かっていてもこの業界はそれよりさらにきつい仕事でしょうか? まとまりのない文章で申し訳ありませんこの業界にどなたか教えて下さいお願いします。
Re:映像編集という仕事について
掲示者:KJ 2000年02月13日 23時31分
迷える小猿さんこんにちは、僕はディレクターしてますKJといいます。 最近はディレクター専業っていうだけでは食って行けません。当然編集マンっていう職種もそうです。 今まではすべて分業化して一つの現場は10人とかそのくらいのスタッフでやっていたものを大幅なコストダウン、短納期が求められる中でカメラも回して、編集もやるっていうちょっと前にはやった言い方でいうと「ビデオジャーナリスト」でないとそれこそ400チャンネル時代は生き残れないでしょう。 もちろん大手制作会社もしくはNHKのようなところであれば億単位のバジェットの仕事はありますが・・・ きついきつくないって言っているうちはこの業界向いていないと思いますよ、念のため。
Re:映像編集という仕事について
掲示者:迷える小猿 2000年02月14日 04時40分
KJさん、素早いレス本当にありがとうございます。 きついかどうか言ってる私は本当に甘いと反省しています。質問のことで私の言葉が足りませんでしたので、失礼ですがもう一度、質問させてください。 私は音楽のビデオクリップの映像編集をしたいと考えデジタル映像編集を学べるスクールに通いたい考えています、先述の質問ではTV業界の事として書いた感じになってしまったので、、、。TVもビデオクリップもCMも全て同じ状況なのでしょうか?教えて下さいお願いします。
なるほど・・
掲示者:KJ 2000年02月14日 23時26分
ミュージッククリップって面白いですよね。 凝ってるし、かっこいいし。 ただ、予算はないですよ(笑) 暗い画が多いのは民生機で撮ってるからとかいううわさもちらほら。 もちろんラルクとかグレイとかそういう奴のは大金かかってますが、案外低予算な世界です。 ただセンス勝負
なるほど・・
掲示者:KJ 2000年02月14日 23時39分
ミュージッククリップって面白いですよね。 凝ってるし、かっこいいし。 ただ、予算はないですよ。 暗い画が多いのは民生機で撮ってるからとかいううわさもちらほら。 もちろんラルクとかグレイとかそういう奴のは大金かかってますが、案外低予算な世界です。 ただセンス、アイデア勝負!なんで数人のユニット的に作っている人たちも多いんです。つまり、チャンスをつかめば学校なんて行く必要はないということですね(爆) 僕も専門学校行きましたが、半年も行ってませんし、はっきり言って学校は役に立ちませんよ。特に最近多いアプリケーションの使い方教室的なところ・・・。 学校行くお金があれば、とりあえず50万で、VX1000とDV編集システムをそろえてその辺のアマチュアバンドに売りこんでみた方が勉強になるし、近道ではないかと思いますよ。 また、CM作りたいなら絶対に東京ですよ。 地方は最悪の状況です。一本の制作費5万では何もできませんし、クリエイティブを要求(理解)するクライアントもいません。 TVはいろんな業種がありますので入り方もいろいろです。 芸人的な作家とか、大道具、小道具、スタイリストさんやなんかはあまり映像編集の知識は必要ないですからね。 長くなっちゃいましたが、迷える小猿さんがこの業界で食ってきたいと考えてるならとにかく飛び込んでみる事です。 安定とは無縁の世界が待ってますので(笑)
Re:映像編集という仕事について
掲示者:迷える小猿 2000年02月15日 23時26分
KJさんレスありがとうございます。学校は意味ないですか〜、う〜ん、そうなのか〜、私が行こうと思ってる学校はモロにKJさんのおっしゃっているアプリケーションの使い方教室です、デジタルハリウッドって聞いた事あると思うのですが・・・。Premiereなどを扱える事は仕事に就く際に大した武器にはならなさそうですねぇ。 このように悩んでる時点で私には向いて無いのでしょうね。この世界に行く人は自分の持つ才能に自信がなければ無理だし仮に失敗しても野たれ死ぬ覚悟がなければやっていけないでしょうね。 本当に色々教えて下さってありがとうございます。諦めたふりをしつつもまた同じような事を質問することがあるかもしれませんが、どうかその時はまたお願いいたします。
アプリ使い
掲示者:KJ 2000年02月16日 23時21分
Premiereを使えるってのはいらない事ではないですよ。 ただ、学校で使い方だけを学んでさっさとうちに帰るのではなく、学校の機材を使って仕事しちゃうとかそういう人が向いてるんじゃないかと思いますね。 そういう人はうちの会社に欲しい・・・。
ただ若いうちはぜんぜん未来の展望なんて考えないし、自分が才能あるのか向いてるのかもわからないまま漠然と映像志向でしたけどね、僕の場合。
Re:映像編集という仕事について
掲示者:KUM 2000年02月21日 03時27分
はじめまして。私は映像編集の仕事を実際にしています、KUMというものです。 たまたま、通りかかったのでお役に立てばと思いレスしてみます。
編集と言う仕事を選ぶ人は玄人好みと良く言われます。(笑) ぼくも実際にはじめてみてから、その楽しさを知ったクチです。
それはさておき、どうやら自信があまりおありでないような文面ですが、 全然心配することないですよ。 仕事はちゃんとありますし、きついけれど、やりがいのある仕事です。
詳しい話は次回からということにして、KJさんの意見と僕の意見の共通項は、 スクールは決して最良の方法ではない。ということでしょうか?
僕は直接、現場に潜り込むことをすすめたいと思います。 ポストプロダクションという職種で、会社をさがして、 直接アタックするのがいいのではないでしょうか?
現場での一日と、学校での一日の重みは、全然ちがいますよ。
そんなことで、長くなってしまいましたが。また。
Re:映像編集という仕事について
掲示者:KUM 2000年02月22日 16時20分
こんにちは。第2回です。
編集の仕事には大きくわけて2種類の仕事があります。 それは、「オフライン編集(仮編集)」そして、「オンライン編集(本編集)」とよばれています。
仮編集というのは映像のカット順を決める編集で、ミュージック・クリップ(以下MC)の場合には、 音楽に合わせてカットを変えていったり、たくさんのテイクの中からいいものを選択したりする段階です。
本編集というのは、仮編集で決めたカットに対して様々な加工を行う編集の事です。 色を変えてイメージをかえてみたり、フィルムノイズなどをわざと足してみたり。。。 合成処理などもこの部類ですね。
そしてこの二つの編集は、通常別々の人間がエディットすることが多いです。 使用する機械が違うということが、一番おおきい理由だと思います。 もちろん、問われる技術が違うことも理由の一つです。
前者は物語を構築していくスキルや、MCだと音楽にたいするリズム感なども 要求されますよね。 後者は絵を仕上げていくので、色彩や世界観の構築能力。それから仮編集よりも ハイエンドな機械をつかうので、機械(コンピュータ)の能力も必要になるでしょう。
それから、MCの場合だと、仮編集は監督自らが行う場合が多いです。 予算の都合もあるし、優秀なオフライン・エディターが少ないというのも、その理由 なのでしょう。残念ですが。
ちなみに私は両方やらせてもらってますが、オフラインのほうがすきです。
あなたはどちらに進みたいと思っていますか? 就職の時にははっきりしておかないととんでもない目に(笑)会いますよ。
では、また次回。(なんか講習みたいになってますね)
Re:映像編集という仕事について
掲示者:KUM 2000年02月22日 20時36分
こんにちは。第3回(最終回)です。
映像編集は大変面白い仕事です。 是非たくさんの人に知ってもらいたいと思って、この稿を書いています。
また日本では編集の地位が確立されていない(実際に、機械を動かすだけのオペレーターとして扱われることも多い)ので、 そのあたりもがんばって改善していきたいと思っています。
さて、最終回は迷える小猿さんの希望であるところのMC(ミュージック・クリップ)のことについてです。
かくいう私も、MCの編集が一番面白くて好きなのです。
でもね。。。
MCの世界は本当にお金が無いので、監督がひとりでシコシコVHSなんかで仮編するのは当たり前の世界なんです。 仮編の編集エディターを雇えないんです。
だから、MCのオフラインだけで食べていける人は本当に少ないです。 ひょっとしたらいないかも知れません。 (もしかするとMC専門の制作会社(例えばSEPとか)の社員エディターとしてなら、 存在しているかもしれませんが。)
オンライン(本編集)は別で、優秀な方々は引く手あまたの世界です。 でもそれだけ専門的な能力が必要だということです。
ちなみに日本で4・5人ぐらいしかいません。 オンラインで本当に優秀な方々は。。。(自分は全然だめです。ちなみに。)
話がそれましたがMCはそんな低予算の世界なので、プレミアとアフターエフェクトで自宅で編集、なんてことは ごくふつーに行われています。
アフターエフェクト、使えると強いですよ。 絶対に声がかかります。
そんなわけで、ピンキリです。編集ひとつとってみても。 就職先も
1)ポストプロダクション・・・映像の撮影後の後処理を専門的に行う会社。 最先端の技術はこういうところでしか学べない。 イマジカ、マックレイ、SONY−PCLなど。
2)映像プロダクション・・・・映像の制作会社。大手は自社内に仮編集の機械をもっている。 ただし本編集はポスプロに出すことが多い。 企画・撮影などに接することも出来る利点はある。
3)デザイナー・・・・・・・・映像のデザイナー(個人で小さい会社を運営している事が多い)の事務所。 プリメアなどは、メインで活躍しているはず。 一番クリエイティブな活動をしている(多分ね)が、デザイナーとセンスが会わないと就職できない。 また、ハイエンドな編集はやっぱりポスプロに出すのが一般的。
4)局・・・・・・・・・・・・vibe・viewsic・space showerなどの音楽チャンネルのテレビ局。 これは音楽専門の映像プロダクションと思ってもらえれば間違い無いです。 でもライバルはきっと多いでしょうね。
と、様々です。だからとりあえず見切り発車で飛び込んでみませんか? 横の繋がりはたくさんある世界なので、転職なども最近は普通に行われていますよ。
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編集をしたいなんて物好きの方がいて、本当によかったです。(笑) バックアップはできるだけしますので、がんばって夢を叶えて下さい。
この稿はいちおうここで終わります。 あとは、メールで個人的に連絡を下さい。
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