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DTVって何?

 DTP (Desk Top Publishing)とか,DTM (Desk Top Music)という言葉を聞いたことありませんか? "Desk Top"を直訳すると"机上"になりますが,この場合は,コンピュータの画面を見ながら作業することを示します。つまり,DTPはコンピュータでの印刷物編集,DTMはコンピュータを使った作曲などを意味します。
 DTVという言葉が,はたして通用する用語なのかちょっと自信ありません。(^^;・・・・・が,ここでは,コンピュータ(特にPC)を使ったビデオ編集として説明します。



  1. リニア(linear)編集とノンリニア(nonlinear)編集
     まず最初に,DTVには「リニア編集」と「ノンリニア編集」の二通りの方法があることを覚えてください。 「リニア編集」とは,ダビングのようにビデオ映像をリアルタイムに確認しながら編集物を作り上げることを表しています。 逆に「ノンリニア編集」とは,名前の通りリニアじゃない編集で(^^;),例えば,映画フィルムの切り貼り編集のように,再生や録画の速度に捕らわれずに編集することを表しています。


  2. DTVシステムの例
     VTRやビデオカメラなどの「AV機器」,編集装置としての「PC」,PCを編集機にするための「拡張カード」(又は拡張カードに相当するオンボードチップ)の3つを組み合わせることで,PCでビデオ編集ができるようなります。 (「拡張カード」は,PC内部にある拡張スロットに接続して使う基盤のことです。)


  3. リニア編集とノンリニア編集のメリット・デメリット
     現在のDTVの主流は,ビデオキャプチャカードやDV転送カードなどを使ったノンリニア型DTVになっています。なぜなら,リニア編集するのであれば,わざわざPCを使う必要がないからです。
     リニア編集は「アナログ」的な編集方法で,ノンリニア編集は「ディジタル」的な編集方法です。 アナログ的な編集方法は,非常に人間的な編集方法で便利なものですが,PCというディジタル製品を使うのであれば,ディジタルのメリットを生かせる編集方法を取るのが妥当だと考えます。

このホームページで紹介するDTV

 現在,コンピュータを使ったビデオ編集は,ノンリニアビデオ編集が中心となっていますので,当ホームページで紹介するDTVもノンリニアビデオ編集が中心になります。 しかし,ノンリニア編集がリニア編集より優れている訳ではありません。 「編集方式別のメリット,デメリット」に記載するように,どちらの編集方法にもメリットとデメリットがあります。 ただ,コンピュータというディジタル機器を使った,ディジタルのメリットを生かした編集機器は,ノンリニア編集用の機器が中心となっているだけです。
 いずれ,ディジタルソースへ,劣化なしにDVE(ディジタルビデオエフェクト)を加えることができるようになれば, リニア編集,ノンリニア編集のどちらの手法を使うことも,また,両方のメリットを生かした編集も可能になるでしょう。
 DTVは,どんなコンピュータを使っても極端な違いはありませんが,筆者はWindows以外のプラットフォームでDTVをしたことがないので, ハードウェアやソフトウェアについての記載は,Windowsが中心になってしまいます。
 しかし,筆者は,MS信者でもWindows信者でもありません。 ただ,最初にDTVを始めたプラットフォームがWindowsというだけで,Windowsが他より優れていると考えるのは,「市場シェアだけ」と考えています。 例えば,WindowsではVHSクラスの映像しか編集できなかった頃に,MACではS-VHSクラスの映像を編集できたことや, IEEE1394,DVDなどの技術への対応もMACの方が速いことから,WindowsよりもMACの方がDTVに向いていると考えます。 また,ファイルシステムの信頼性では,Solaris for x86やLinuxなどのPC-UNIXに太刀打ちできないし,ソフトウェアやデバイスの管理では,Be OSやMac OSに勝てないことも明白と考えます。
 以上のことから,できる限り,ビデオ編集の概念や手法などプラットフォームに捕らわれない内容を中心に,DTVとその関連情報を記載します。


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