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Starborn & Godsons
ラリー・ニーブン (Larry Niven), ジェリー・パーネル(Jerry Pournelle), スティーヴン・バーンズ(Steven Barnes)
書籍概要 (Book Description)
アヴァロンは、入植者が順調に世代を重ねるものの、文明の維持に苦しんでいた。 グレンデルに破壊された核融合発電炉の代わりに、本土にダムを建設し、電力の供給には問題がなくなった。 しかし、衛星軌道へ飛べるミネルヴァは1機になり、スキーターも一部を部品取りに回さなければ維持できない。 何でも製造可能な3Dプリンターをグレンデルに壊され、マイクロチップの製造など、未来永劫できないかもしれない。
そして、2つの事件が重なる。 太陽系に近い領域から、ジオグラフィック号の1.5倍の船速で近づいてきたと思われる宇宙船が見つかる。 しかし、ジオグラフィック号のAI「カサンドラ」は、侵入する宇宙船との交信を受け付けない。 一部の宇宙生まれと新生代は、クトゥルフと呼ばれる知的生物の存在を隠匿するため、カサンドラに知的生命体に関する質問を受け付けないよう細工したことが原因だった。
書評 (Book Review)
ジェリーは私に言った。「さて、もうほとんど完成だね。もう僕は必要ないよ。」 その3日後、ラリーから電話があり、ジェリーが逝ってしまったことを知らされた。 我々は知っていた。無理に考えようとしなかった事実ではあるが。ジェリーは、旅立つ許しとさようならを言ったのだった。
-スティーヴン・バーンズの回顧録から-
この物語は、「アヴァロンの闇」(The Legacy of Heorot)、「アヴァロンの戦塵」(Beowulf's Children)の続編であり、ジェリー・パーネルの最後の遺作でもあります。 今回の主人公は、第2作「アヴァロンの戦塵」に登場したキャジー・ブルーのキャジーです。 キャドマン・サイクスは、祖父のように逞しく育ち、誰からも新たなリーダーとして期待されています。 しかし、よりによってアーロン・トラゴンのために、ひどい仕打ちを受ける羽目になります。
僕は邦訳が待てなくてペーパーバックを入手しましたが、無理して英語で読むほど面白いかというと微妙です。 なんと言っても、クトゥルフが普通すぎる。ニーヴンらしくない。ラヴクラフトに怒られるんじゃない?と思うほど。 間違いなく邦訳されるでしょうから、英語で読む必要はないと思います。
しかし、前作から四半世紀も経っているし、前作で赤ちゃんだったキャジーが三十路目前のマッチョゴリラになっている。 邦訳の出版を待つついでに、前2作を読み返してはどうでしょうか。 僕は慌てて読み返しました。パーネル氏とニーヴン氏の共著は、兎にも角にも登場人物が多くていつも混乱するので。
独断と偏見に基づくお勧め度
☆☆☆
☆☆
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