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フレームセンターについて

 被写体を撮すとき,ついつい失敗してしまうのが,注意を引きやすい部分をフレームの中心に据えてしまうことです。 たまたまフレームいっぱいに被写体が入る場合はいいですが,大抵の場合,注意が引かれる部分をフレームの中心に置くと,バランスの悪いフレーム構成になってしまいます。 ここでは,幾つかのフレーム構成を例にして,撮影の注意点を記載します。



  • 胸から上を撮すとき
     人の顔をアップした場合,最も注意を引く「目」をフレームの中心に置いても,フレームいっぱいに顔が収まります。 しかし,人を撮影するとき,胸から上を撮すと,表情,服装,動作のいずれもほどほどにフレームへ収まるので,アップよりも多く使われるフレーム構成だと思います。
     この時,人の目を見ながら撮影してしまうと,ついつい,フレームの中心に対象者の目を据えてしまいがちです。 ちょっとフレーム構成に注意して,被写体の頭のてっぺんをフレームの上側につけてみましょう。 この方が,被写体が大きく映り,安定したフレーム構成になります。
    目を中心に据えたフレーム → 頭を画面上につけたフレーム


  • 全身を撮すとき
     走っている人のように,動きの速い被写体を撮すときは,全身がフレームに入るように撮影することが多いと思います。 こういう場合も,胸から上を撮す場合と同様に,被写体がフレームいっぱいに収まるように注意して撮影しましょう。
     下の図のように球技を撮影する場合は,ついついボールを中心にしてしまいがちです。 ビデオ見る人は,ボールがフレーム内に入ってさえいればボールを見ることができます。 このため,撮影する人は,ボールよりフレーム構成のバランスを気にしましょう。
    ボールを中心に据えたフレーム → 人を画面一杯に撮したフレーム


  • 人以外の被写体
     人ではなく,乗り物などを撮影する場合も同じことが言えます。 特に電車や車などを撮影するとき,前照灯が目のような印象をうけるので,前照灯のあたりをフレームの中心に据えてしまいがちです。 人を撮すとき同様,全体をフレームに入れるように撮影しましょう。
    前照灯を中心に据えたフレーム → 画面一杯に車両を撮したフレーム


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