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- Question :
- ビデオキャプチャカードの中には,コンピュータのディスプレイにビデオ映像をオーバーレイできるものがありますが,どのようなメリットがあるのでしょう?
- Answer :
- 次のようなメリットがあります。
- 作成したビデオファイルを,コンピュータ上で滑らかに再生することができます。例え高解像度のビデオファイルでも,ほとんどコマ落ちせずに表示することができます。
- 十分な転送速度を持つコンピュータであれば,ビデオキャプチャ中の入力映像をオーバーレイ表示してもコマ落ちが発生しないので,別途,TVモニターを用意する必要が無くなります。
- ビデオ入力端子から入った映像を,滑らかにディスプレイに映すことができるので,VTR等のTVチューナーと接続することによって,コンピュータをTVとして使うことができます。
ただし,オーバーレイは,あくまで「滑らかに」入力映像を表示することができるだけです。
別にオーバーレイができないからといって,TV映像の表示やビデオファイルの表示ができないわけではありません。
あくまで,「滑らかに」表示できなくなるだけです。
また,オーバーレイ可能な映像は,一度に一画面だけです。複数の画面をオーバーレイできる訳ではない点に注意してください。
なお,ビデオ編集中の画面は,オーバーレイができる,できないに関わらず,通常のビデオカードの描画機能を使ってコマやシーン,プレビュー画面が表示されます。
- 【オーバーレイの種類】
- オーバーレイは,印刷や画面表示に,別の映像を重ね合わせることを指しています。ビデオキャプチャカードで言うオーバーレイは,コンピュータディスプレイに表示される映像に,ビデオ入力映像などを重ね合わせて出力することを指しています。
ビデオキャプチャカードのオーバーレイ機能の実現方法には,3種類の手法があります。
- VESAフィーチャーコネクタを使ったオーバーレイ
ビデオキャプチャカードとビデオカードを,フィーチャーコネクタと呼ばれるコネクタを使って,フラットケーブルで接続します。Windows 3.1時代には,多くのビデオカードやビデオキャプチャカードにフィーチャーコネクタが用意されていましたが,最近では,ほとんど見かけることがありません。
また,フィーチャーコネクタの仕様上,640×480ドットの解像度でのみオーバーレイが保証されているだけで,例え同一メーカーのビデオカードとビデオキャプチャカードを使っても,800×600ドット以上の解像度ではオーバーレイできないことが多くありました。
- RGB信号への合成
ビデオカードのRGB出力をビデオキャプチャカードへ取り込み,ビデオ映像を合成したRGB信号をディスプレイに出力することでオーバーレイを実現するものもあります。
ビデオカードの機能に左右されず,どんなビデオカードを使っていてもオーバーレイを実現することができるメリットがあります。canopusのPower Movie MP/V等の旧版Power Movieシリーズがこの手法をとっていました。
- Direct Drawによるオーバーレイ
MSが提唱するDirect Drawを使って,ビデオ映像をPCIバス経由でビデオカードへ出力するビデオキャプチャカードが増えています。
Direct Drawに対応したビデオカードを使うことによって,特別なケーブルなどを接続することなく,オーバーレイを実現することができます。
miroのmiro VIDEO DC30,DC30 plusや,
canopusのPower Capture Pro,PCI,DVRex-M1やDV Raptorなどがこのオーバーレイ手法をとっています。
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