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配線 |
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配線の色は,メーカーや製品ごとにまちまちですが,大抵のタコメーターには4本の配線があり,下左の図のように結線します。
(図をクリックすると,拡大図が見られます。)
ただし,下右の写真のように,自発光のタコメーターの場合は,イルミネーション配線が不要な場合があります。
なお,自動車の電気回路,電気についての説明は,電気についてを参照してください。
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安全確保 |
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「電気について」で説明しているように,車のボディはマイナス(アース)になっています。
塗料が絶縁体の代わりをしてくれますが,ボルトやナット,リベットなど,あちこちにむき出しのマイナス端子があるのと同じ状態です。
このため,電気配線を触るときは,必ずバッテリーのマイナス端子から配線を外しましょう。
「ちょっと触るだけだから・・・」と僅かな手間を惜しんだために,事故にあってしまった例が数多くあります。
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プラス及びマイナス |
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多くのタコメーターの取扱説明書には,プラスをイグニッションスイッチへ割り込ませるように説明されています。
しかし,信号線を結ぶイグニッションコイルは,非常に高い電圧が発生するため,万が一イグニッションへバックロードするとコンピュータが破壊される恐れがあります。
'96〜'98のコンピューは20万円程度,'99以降はセキュリティ用のサブコンピュータが付属するため,さらに高額になります。
また,交換工賃は10万円程度かかるので,コンピュータを壊さないように別の場所から電源を取ることをお勧めします。
今回取り付けたオートメーター製のタコメーターは,通電すると針がリセットされる仕組みになっているので,
常時通電する回路から電気を取ると,常に100mA程度の電流が流れてしまいます。
このため,右の写真(フラッシャーリレー左の青色の線)のように,運転席足下のヒューズブロックの左上にあるコネクタからイグニッションと連動する電源を取り,他のイグニッションに連動させる機器(フォグスイッチなど)と共用しています。
マイナス線は,ボディの金属部分に留められているボルト等を使ってボディーアースします。
できれば,オーディオのアース,ドライビングランプやフォグランプのスイッチ等のアースに使われているボルトを使うと確実です。
また,すべての配線が終わった時に,タコが妙な動作をするようであれば,アースを取り直してみてください。
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イルミネーション |
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タコメーターの照明用の線は,スモールライト又はメーターやラジオ等のイルミネーションから取ります。
イルミネーション線から照明を取った場合は,ライトスイッチの光量調整で明るさを調整できるようになります。
ライトスイッチ裏のコネクタから照明を取る場合は,緑色の配線(イルミネーション用の配線)に割り込み端子を噛ませてください。
右の写真は,'96〜'99モデルのライトスイッチで,2000年モデルから若干スイッチの形状とコネクタの形状が変わっていますが,配線の色はどちらも緑色です。
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信号線 |
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タコメーターの回転の信号は,エンジンカバーの下にあるイグニッションコイルから取ります。
(エンジンカバーの取り外しについては,「エンジンカバーの外し方」を参照してください。)
イグニッションコイルの上部右側に,電源コネクタがあります。
'96前期型までは3本の配線が,'96後期型以降は2本の配線があります。
'96前期型の場合は,余っている真ん中の配線がタコメーター用のサービス線なので,これに信号線を結線します。
'96後期型以降の車の場合は,サービス線がないので,向かって奥にある,白地に黒色の線が入った配線に信号線を接続します。
結線は,必ず線の被覆を破り,信号線を巻き付けた上でハンダ付けし,ビニールテープ等を綺麗に巻き付けてください。
ここの結線が不十分な場合,大きな起電力が加わったり無くなったりするため,思わぬ箇所でリークするなど障害を招く恐れがあります。必ずハンダ付けで結線するようにしてください。
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設置 |
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以上で,タコメーターの配線は完了です。運転席から見やすく,車外の視界を塞がない場所にタコを取り付けてください。
一般的な設置個所としては,ダッシュボードの他にAピラー,ステアリングコラムに取り付けている車をよく見かけます。
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