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〜'93年頃Macでは漢字トーク6〜7,AT互換機やNEC98シリーズではWindows 3.0〜3.1が使われていた時代です。 Quick TimeやVideo for Windowsが登場し,CD-ROMドライブも普及し始めた時代ですが, この当時のDTV(DTVという言葉すらありませんでしたが・・・)と言えば,Aimga + Video Toastorというのが一般的でした。Amigaは軽いながらもマルチタスクを実現し,グラフィック処理に優れ,MacやWindowsより安定しているという優れたOSでしたが, Amiga自体の価格が高かったので,一部のグラフィック専門の方々や米国のCATVなどで重宝されるに止まっていたのも事実です。
'94〜'96年頃この頃になると,Quick TimeやVideo for Windowsが登場した影響で,PCで使える様々なビデオキャプチャカードが登場します。 OSの世界でもBe OSやWindows 95が登場し,Amiga社が破綻するなどの事件もありました。Windows 95 = Mac 89と揶揄されたりしましたが,公平に考えれば初期のMac OS以下の代物でしょう。 見た目の操作性やマルチメディアへの対応は,漢字トーク7並になったものの,ファイル管理やプログラム管理などのOSの根幹となる機能は,遠く足下にも及ばない状況です。 市場の占有率ではWindowsが席巻していますが,OSとしてみれば,WindowsがMac OSに追いつくことは永遠にないのでしょう。 当時登場したDTV機器としては,以下のような種類,特徴がありました。
主にPCでTV等を見られるように,単にA/Dコンバートのみ処理するビデオキャプチャカードが数多く登場しました。 しかし,ビデオファイルを作成するときは,Cinepack,Indeo等のコーデックをソフトウェア処理するため,当時のPCでは相当低い画質のビデオファイルしか作成できませんでした。 A/D,D/Aコンバーターとスーパーインポーズ機能を使って,リニア編集を可能にした拡張カード「ビデオくん」がローランドから発売されました。 特に,コンピュータのスペックに左右されずにスーパーやテロップ,簡単なエフェクトを使うことができましたので,この当時は,無理にノンリニア編集するよりも手軽で便利なDTVカードとして重宝されました。 MPEG1は複雑なコーデックであるため,エンコード処理に複数のDSPチップが必要でした。 このため,ビデオCDなどの再生を目的としたMPEG1デコーダカードは,10万円以下で販売されていましたが,エンコーダカードについては,50万円以上するものが大半でした。 インテルから,インテル製コーデックであるIndeoの処理をハードウェアで実現するキャプチャカードが販売されていました。しかし,240×180ピクセルで30fps,320×240ピクセルでは15fpsが限界でした。 また,コーデックとしてのIndeoは,バージョンアップしても下位互換が保たれていなかったため,IndeoキャプチャカードではIndeo 2,一般的なCD-ROMに使われているIndeoは3.1〜3.2というギャップが生まれました。 当時の拡張カードは,MacではNuバス,AT互換機ではISA,NEC98シリーズではCバスに接続するのが一般的でした。 このため,Macでは,HDDの速度さえ十分であれば640×480ピクセルのビデオキャプチャが可能で,Mac用のMotionJPEGカードも640×480ピクセル対応のものが中心でした。 しかし,Windowsでは,640×480ピクセル対応のMotionJPEGカードもありましたが,ISAやCバスがCPUへの割込の問題から理論値に遠く及ばない速度しか出せなかったので,320×240ピクセルが主流でした。 また,この当時使用されていたPC及びソフトウェアは,以下のようなものが主流でした。
'97〜'99年頃PCのスペックが向上したことにより,ノンリニア型のDTVが主流になり,ビデオ編集カードとしては,MotinJPEGを使ったビデオキャプチャカード以外が淘汰されてきました。 その一方で,DVの登場により,日本国内に限ってみれば,ビデオカメラがHi8やS-VHSからDVへと移行し始めます。 これに伴って,IEEE1394インターフェースを使った簡単なDV編集システムから,DVをハードウェアで処理するDV編集カード, 外部DV機器のDVエンジンを利用するDV編集カードが登場することになります。また,PCでは,HDDがどんどん大容量になった結果として,ディスク1枚当たりの磁気密度が高くなり, PIO4モードのE-IDEでもある程度高速な書き込み・読み込み速度が出せるようになりました。 また,Intelのチップセットを使うことによってE-IDEでもBUS Master転送ができるようになったり, Ultra SCSIやストライピングによるRAIDなどの超高速HDDシステムまで使われるようになりました。
2000年以降アマチュアDTVシステムを中心にソースのディジタル化が進んできましたが,今後もこの傾向は続くでしょう。 しかし,中心となるディジタルソースがDVとは限らない状況です。 ビデオカメラにはミニDVカセットが使われるものの,ミニ又は標準DVカセットを使うビデオデッキは全くと言っていいほど普及していません。 むしろ,再生メディアとしてのDVDを普及させようとするメーカーの戦略が功を奏したことから,記録メディアとしてのDVD媒体が注目される可能性の方が高いでしょう。DVDは,DVと比較すると,ランダムアクセスが可能なディスク型メディアであるという形状のメリットの他に, 画質が固定されているDVと異なり,様々な画質が選択できるMPEG2を使っているというメリットもあります(ただし,必ずしも編集に向いているとは限りません)。 また,伏兵として注目されるのがPVR(パーソナルビデオレコーダー)などと呼ばれているHDDビデオデッキです。
これは,磁気テープの代わりにHDDを記録・再生メディアとして用いるビデオデッキで,DVDより高速な書き込み・読み込み速度が期待できます。
DVを使ったノンリニアDTVでは,IEEE1394ケーブルやDVケーブルを使ってカメラやデッキを接続するのが一般的ですが,
DVD-RAMやDVD-RW,HDDビデオデッキが用いられるようになると,必ずしもIEEE1394やUSB 2.0などのディジタルケーブルを使うとは限りません。
単なる映像記録・再生機器としてのビデオカメラやビデオデッキを外部機器として繋ぐより,PCのストレージとして使用することを前提としたDVDドライブを用いたり,HDDビデオデッキのHDDをPCに接続してストレージとする方が,より操作が容易になるからです。
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