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DTVで作成したビデオは,様々な配布方法があります。以下で,主な配布方法,注意点,配布ビデオの作成手法を記載します。
VHS等のVTRは,家庭普及率が100パーセントを超えています。このため,編集したビデオをビデオテープへ保存して配布するのが,最も現実的な配布手段と言えます。 ビデオファイルは巨大なファイルサイズになるため,通信速度やサーバーの容量を考えるとあまり現実的ではありませんが,短めのビデオクリップをQuick Time等を使ってインターネットで公開する方法もあります。 World Wide Webがインターネットの主流になった当時,MPEGを用いるのが一般的でしたが,ピクセルサイズや圧縮率等によって異なるプラットフォームでの再生に問題が発生することがありました。 このため,ピクセルサイズに柔軟で,MPEGに劣らない圧縮率と画質のバランスを持ち,比較的低速なCPUでも滑らかに再生できるQuick Timeムービーが,事実上,標準的なフォーマットとして使われています。 また,VDO LiveやReal Player等のストリーミング技術を使ったビデオ形式で公開される場合もありますが,どちらかと言えば,著作権等の絡みで二次流出を避けることを目的に利用される傾向が見られます。 CD-Rを使って,編集したビデオをビデオCDにする方法もあります。 MPEGエンコーダーを用いないとビデオファイル作成に膨大な時間がかかったり,画質を352×240ピクセルに落とさないといけないデメリットがありますが, ビデオCDを再生できる機器の大半でCD-Rを読みとることができるし,長時間のビデオでも配布可能になるメリットがあります。 DTVでは,640×480ピクセル以上のビデオを用いることが一般的になったため,DVD-RAMやDVD-RW等の大容量メディアが必要とされていますが, プレゼンテーション資料としての短いビデオクリップや低解像度のビデオを持ち運ぶのであれば,CD-RやMO,ZIP,JAZなどのリムーバブルメディアを利用することも可能です。 少々冗談めいて聞こえるかもしれませんが,ラップトップコンピュータにビデオ編集結果を保存して持ち運ぶことは,それほど珍しい事例ではありません。 日本国内では,プレゼンテーションにPCを使うことが主流とはなっていませんが,外交や国際会議,海外の企業との打ち合わせ等の場では,PCとプロジェクターを使ったオンスクリーンプレゼンテーションが当たり前になっています。 そして,プレゼンテーションに注目を集める手段として,動きのある3Dオブジェクトを使ったり簡単なビデオクリップを用いることが非常に多なっています(同時に,OSやアプリが巨大なデータに耐えきれずにフリーズして大恥をかくリスクもありますが・・・・。(経験者談))。 こうした動きのあるプレゼンテーションを披露するために,PCごとビデオデータを持ち運ぶ方法もあります。 上記の配布手法のうち,インターネット上での公開,リムーバブルメディアへの保存,ラップトップコンピュータへの保存は,単に編集結果の保存先や作成するビデオのコーデック,ピクセルサイズ等に違いが出てくるだけです。 この若干の違いを覗けば,単に編集した結果をビデオファイルにしているだけです。 また,ビデオCDについては,一旦編集結果をMPEGファイルとして保存したものを,市販のビデオCD作成ソフトやCD-Rドライブに付属するビデオCD作成ソフトを使ってCD-Rに書き込むことになります。 少々特殊なのがビデオテープへの保存になります。最も使われることが多いと考えられる配布手段なので,以下で簡単な手順等を記載します。 アナログビデオキャプチャを使って,ビデオの取り込み,編集,編集結果のビデオファイル作成をした場合,VTR等への出力は,編集結果のビデオファイルを再生するだけで済みます。 通常,ビデオキャプチャカードからビデオ出力する場合は,出力するビデオファイルがビデオキャプチャカード用のコーデックで作られている必要があります。 そして,コーデックの設定で「ビデオ出力」を選び,ビデオファイルを再生することで,ビデオキャプチャカードに用意されたRCAコンポジットやS端子から映像が出力されることになります。 なお,ビデオファイルの音声については,一般的なビデオキャプチャカードではサウンドカードから, miro VIDEO DC30のように音声入出力が用意されたキャプチャカードでは,キャプチャカード上の音声出力端子から音声が出力されることになります。
上の写真は,Windowsのマルチメディア設定画面からコーデックの設定画面を開いて「ビデオ出力」設定にし,Windowsのビデオ再生アプリでビデオファイルを再生してビデオ出力している画面です。 ビデオテープからビデオテープへのダビングと同じ要領で,VTRの録画を開始すると同時に再生を始めれば,ビデオテープに録画することができます。 なお,一般的なビデオキャプチャカード用コーデックには,以下の3種類の再生オプションがあります。 ビデオ映像の描画に,ビデオカードではなくビデオキャプチャカードが使われます。 PCモニターに表示される画面の中で,ビデオ映像以外の部分をビデオカードが描画し,ビデオ映像の部分だけをビデオキャプチャカードが描画して,ビデオカードの画面に重ね合わせ(オーバーレイ)ます。 ビデオデータの展開処理にCPUではなく,ビデオキャプチャカード上の専用DSPチップが使われますので,再生時のコマ落ちが少なく滑らかな表示が可能になります。 OSの描画機能を使ってビデオを表示します(CPUでビデオデータの展開処理をし,ビデオカードで描画します。)。 CPUの処理速度が十分でないとコマ落ちが発生したりしますが,画面表示にOS標準の描画機能を使っていますので,グラフィックアプリ等へビデオ映像をコピー & ペーストできるようになります(オーバーレイでは,ビデオ映像の部分だけコピー & ペーストできません。)。 オーバーレイ同様に,ビデオキャプチャカード上で描画されたビデオ映像を,PCモニターではなく外部へ出力します。通常,ビデオ出力時は,PCモニター上にビデオが表示されません。 DVを使ったビデオ編集では,DVテープというディジタル記録媒体を使うことができるので,長時間の編集結果であっても,画質の劣化なしに外部媒体へ保存することが可能になっています。 IEEE1394インターフェースカードやDV編集カードを使ったビデオ編集でも,ビデオ出力の操作は,アナログビデオキャプチャカードを使った場合と良く似ています。 一般的に,DVデータの読み取りに使うアプリを使って外部出力を選ぶことによって,DVデータを出力することができます。 IEEE1394インターフェースやDV編集カードでは,この外部出力によって,DVカメラやDVデッキにディジタル出力することができます。 また,DVRex-M1のように,DV処理機能を備えたDV編集カードでは,DVへのディジタル出力の他に,VHS等のビデオデッキにアナログ出力することもできます。
DVというディジタル媒体を使ったビデオの登場によって,A/D,D/Aコンバートが不要になり,1番目の問題が無視できるレベルにまで改善されました。 しかし,DV機器は決してテープストリーマーとしては使えません(ストレージ機器としての機能を持っていません。)。 機器によっては多少のデバイスコントロールが可能になるので,巻き戻しや早送りを利用してデータを再転送するという,決してデータ転送のエラー補正と呼ぶことのできないレベルです。 このため,2番目の問題は,依然として残ったままと言えるでしょう。 今後登場すると考えられるDVD-RAMやDVD-RW,そして,HDDの脱着が可能なHDDビデオデッキが登場すると,若干様子が変わってきます。 PCのDVD-RAMドライブやDVD-RWドライブ,PCのドライブとして接続されたHDDビデオデッキのHDDから映像を取り込む場合,2番目の問題が解消されます。 このような接続では,PC内部の転送速度が十分でなかったとしても,キャプチャ時のコマ落ちやデータの取りこぼしなどは発生しません。 転送速度の速い遅いは,単にビデオ編集ソフトへの読み込みが速いか遅いかの違いにしかならないのです。 そして,配布ビデオの作成についても,転送速度を気にすることなしに,直接DVD-RAMやDVD-RW,HDDビデオデッキのHDDに書き込むだけで済むようになります。
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