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現状のDTVの問題点



  1. DTVの作業手順と問題点
     現在,DTVの主流となっているノンリニア編集は,下図の手順で編集しています。 しかし,図中に朱筆する3カ所で,様々な問題が発生します。
    編集フローと問題発生箇所

    1. キャプチャ時
       アナログビデオキャプチャでは,A/Dコンバートによる画質劣化とHDDの速度不足によるコマ落ちが発生します。
       DV機器からのディジタルキャプチャでは,HDDの速度不足によるデータ取りこぼしが発生します。
    2. 編集時
       エフェクト処理などによる再圧縮によって,若干画質が劣化します。
    3. 出力時
       アナログ出力では,D/Aコンバートによる画質劣化とHDDの速度不足によるコマ落ちが発生します。
       DV機器へのディジタル出力では,HDDの速度不足などによるデータ転送ミスが発生します。


  2. 問題点の詳細
    1. キャプチャ
       アナログ映像からのキャプチャについては,元の画像を上回るピクセルサイズと邸圧縮率でA/Dコンバートすることで,見分けがつかないレベルに抑えることができます。 しかし,高画質で取り込むことによってデータ量が増大し,ますますHDDの速度不足によるコマ落ちが発生しやすくなりますし, ビデオのダビング同様,本質的に劣化を避けることは不可能です。
       アナログキャプチャ,ディジタルキャプチャともに,HDDの速度不足によるコマ落ちやデータの取りこぼしが発生する場合があります。 これは,より高速なHDDやより高速なストレージ用インターフェースを使うことで避けられます。 Hi8やDVは,映像データにTC(タイムコード)が含まれていますが,ビデオカメラやビデオデッキは,テープストリーマーとしての機能を持たないため, ソフト的にコマ落ちや取りこぼし部分を再キャプチャすることができる場合もありますが,DDSテープドライブのようにハードウェア処理のエラー補正はできません。
       DVDカメラのDVD-RAMDVD-RWを,PCのDVD-RAMやDVD-RWドライブで読み込んだり, 取り外し可能なHDDビデオデッキ,カメラのHDDを,デバイスベイなどを用いてPCのストレージとして接続可能になれば, ディジタル映像をデータの取りこぼしを心配することなく扱えるようになります。
       ディジタルデータを取り扱うのに,転送速度を気にしなければならないのはナンセンスです。 PCのストレージドライブからの読み込み,又は,PCのストレージとして接続して読み込むことによって,キャプチャ作業そのものが不要になり, ビデオ編集ソフトから直接ソース映像を取り扱うことができるようになります。

    2. 編集
       アナログビデオキャプチャで主に用いられているMotionJPEG,DVカメラで用いられるDVコーデック,DVDで用いられるMPEG2などの動画像用コーデックは, すべて,不可逆圧縮を使っています。 このため,どのコーデックを使っても,特殊なトランジションを使ったり,スーパーやテロップを挿入した場合,再圧縮による画質劣化が発生します。
       アナログ映像でもディジタル映像でも,劣化なしに手を加えることは不可能です。 しかし,編集に伴う画質劣化は,何度も繰り返さなければ,ほとんど無視できるレベルに抑えられます。 もし,将来,非圧縮の膨大な映像データを記録できる媒体や瞬時に転送できる高速な通信速度が実現されれば, 画質劣化のない編集が可能になるでしょうが,現時点では劣化のない編集は無理でしょう。

    3. 出力
       キャプチャ同様に,D/Aコンバートによる画質劣化や,HDD等の速度不足によるコマ落ちやデータ転送ミスに悩まされます。 しかし,DVD-RAMドライブやDVD-RWドライブ,取り外し可能なHDDビデオデッキ,カメラのHDDをストレージとして用いることが可能になれば,出力に伴う問題が消滅します。 また,ビデオ編集ソフトから,直接,編集結果を映像メディアへ書き込むことも可能になります。


  3. DTVに必要な機能
     上で説明したように,DTVの問題点を考えることで,DTVに必要な機能が見えてきます。
    映像メディアを直接取り扱うことができる編集イメージ

     現在のDTVで本質的に欠けているのは,コンピュータから直接映像メディアを扱うことができないことです。 ディジタル化の最大の利点は,編集が容易になることです。 ソースがディジタル化されたのであれば,直接PCからソースにアタッチできたり,転送速度を気にせずに読み込んだり書き込めなければ,ディジタル化の恩恵を受けていないことになります。
     高速なHDDや高速なインターフェース,より高速に映像を処理できるハードウェアは,本質的にDTVで必要な機能ではありません。 これらのものは,「あればより編集が快適になる」機能であって,DTVに最も必要な機能ではないことに注意してください。


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